土18時半開演
第二期フェルマーの最終定理の風景~360年間、未解決問題がもたらした多くのドラマを辿る~(2019年)
WakaLabo 新宿
18:15
18:30
無料
加藤文元
加藤文元先生のロマンティック数学ゼミが再び開講!
ロマンティック数学ゼミの詳細については下記ページをご覧ください。
ロマンティック数学ゼミとは>>
講師:加藤 文元(かとう ふみはる)
1968年仙台市生まれ。1997年、京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院数理学研究科助手、京都大学大学院理学研究科准教授、熊本大学大学院自然科学研究科教授を経て、現在、東京工業大学理学院数学系教授。その間、マックス・プランク研究所(独)研究員、レンヌ大学(仏)やパリ第6大学(仏)客員教授なども歴任。著書に『数学する精神』『物語 数学の歴史』『ガロア』(以上、中公新書)『数学の想像力』(筑摩書房)など、訳書に『ファン・デル・ヴェルデン 古代文明の数学』(共訳、日本評論社)がある。
∞開催日程概要
2019年3月23日(土) 第0回(ガイダンス回)開催
2019年4月講座開講
※3月23日の第0回は4月開講の連続講座のガイダンス回となります。
本講座の料金、回数、日程に関してはページ下部の開催日時・費用をご参照ください。
※全回お申込みの方は下記googleフォームよりお申し込みをお願いします。
⇒全回申込リンク
∞「余白にかけない」から始まった苦節360年∞
「私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。」
17世紀、フェルマーの書いた一言によって多くのドラマが生み出されました。フェルマーが証明できた問題なのだから・・・と言って歴史上多くの数学者たちによってアタックされ、様々なドラマを生み出してきましたが、一向に証明されませんでした。
19世紀には、この問題を巡って、フランス数学会で大きなスキャンダルまで起こりましたが、その騒ぎの傍らで「代数的整数論」という新しい数学の分野が創始されるきっかけとなりました。
その終止符を打ったのには実に1994年、アンドリュー・ワイルズによってでした。それは楕円曲線や保型形式といった、問題の外観からは予想もできない高度な数学を必要とするものです。
アンドリュー・ワイルズ
(出典:数学ポータル http://aprender-mat.info/japones/historyDetail.htm?id=Wiles)
∞フェルマーの最終定理から見える風景∞
「中学生でも理解できる、でも解けない。」
まるでそこには永遠のロマンが詰まっているようにも思えます。テレビなどで「フェルマーの最終定理」にまつわるエピソードが話題になり、多くの人を魅了しました。しかし、番組の特集では数学の深いところまで学ぶわけではありません。かといって大人の我々では専門書は読む時間はなかなか取れるわけではありません。だからこそ、最短でその先の風景を味わえる、「死ぬまでに一度は理解したかった。」そんなゼミです。
フェルマーの最終定理にまつわる数学には技術的に非常に精密で難しい概念が数多くあります。そして、美しい定理や有名な問題の解決などを理解するには、そのような「精密で難しい」概念を、一つ一つ理解しておかなければならないのは事実です。しかし、なにも知らないままに、これらの難しい概念にアタックするのは無謀なことでしょう。数学の理解の仕方は、いろいろあります。そして、いろんな理解の手段を持っておくほうが、数学を理解する上では有利です。ゼミではどこまでも詳しくお話しすることはできません。ですが、大まかな概要を理解しつつ、ある程度の精密な内容を体得することはできるでしょう。ゼミではさらに、フェルマーの最終定理の証明を通して、その周辺の整数論や数論幾何学の最近の話題にも触れていきたいと思います。
<フェルマーの最終定理>
∞ゼミ概要∞
まずは、「フェルマーの最終定理」を巡る基本的な数学の概念を、それらが登場するに至った歴史を背景として学んでいきます。例えば、フェルマーの最終定理は、どうして難しいのか?それを部分的に解こうとすると、どのようなことが必要になるのか?そして、そのワイルスによる証明を理解するには、どのような数学が必要となるのか?といった基本的な問いから、一歩一歩ゆっくりと進んで行きたいと思います。
フェルマーの最終定理を巡る風景を、歴史や数学の両面から、できるだけ手を動かして「ゼロから」入門するというスタイルの方式をとることで、概観のみならず、ある程度の技術的部分についても確かな理解を得ること。これがこのゼミの目指すことです。講義だけでなく、皆で手を動かして考える時間も取っていきます。
第2期である今回は、出張として日光金谷ホテル(栃木県日光市)を予定しています。1955年9月に整数論の国際会議が日光金谷ホテルにて開催されてからちょうど64年が経ちます。フェルマーの最終定理が証明へと大きく前進するきっかけとなった「谷山・志村予想」がこの地で生まれました。その会議が行われた場所や、アインシュタイン直筆の宿帳など貴重な資料の見学も予定しています。特別ゲストにも参加頂き、その風景をとことん味わい、共に学び合う仲間と親睦を深めることができます。
∞開催日時
・第0回 3月23日(土)18時30分~20時00分(ガイダンス回・無料)
・第1回 4月20日(土)18時30分~21時30分
「フェルマーの最終定理を巡る物語を体感する」
・第2回 5月25日(土)18時30分~21時30分
「フェルマーの最終定理をいくつか解いてみよう
・第3回 6月15日(土)18時30分~21時30分
「楕円曲線にゼロから入門する」
・第4回 7月20日(土)18時30分~21時30分
「楕円曲線の有理点を計算した先に見えるもの」
・第5回 9月28日(土)
出張(日光金谷ホテル)※特別ゲストが参加予定
・第6回 10月19日(土)18時30分~21時30分
「保型形式にゼロから入門する」
・第7回 11月16日(土)18時30分~21時30分
「楕円曲線と保型形式をつなぐもの」
・第8回 12月21日(土)18時30分~21時30分
「フェルマー、ワイルズ、そして未来へ」
※予備回 2020年1月18日(土)18時30分~21時30分
※タイトルはあくまで予定のものであり、受講生の理解度やご要望によって変更の可能性がありますのでご注意ください。
※継続講座となりますが、1回1回が完結型となっておりますので、 途中だけの参加、欠席の回があっても問題ありません。
※第0回に参加しなくても第1回目以降は申し込むことは可能です。
※急遽担当講師が出張など予定が入る場合があり、予備回を設定しています。もし欠席回になる場合は出来るだけ早め(1か月前)にはご連絡いたします。
∞費用
第0回 無料
全回(1~8回)参加 120,000円
※全回お申込みの方は下記googleフォームよりお申し込みをお願いします。
⇒全回申込リンク
※お申し込みの方に振込先の口座をご連絡いたします。
※最小履行人数は6名となります。最小履行人数に満たない場合、非開催となります。1週間前に確定となります。
∞推奨参加条件∞
高校数学(数学ⅡB程度)の知識を持っていることを推奨とする。
∞こんな人におすすめ
・大学数学科、大学院生で「フェルマーの最終定理」に興味を持った方
・高校生以下で数学の新しい可能性について知りたい方
・フェルマーの最終定理の番組のテレビ番組を見て興味を持ったけど専門書が理解できない方
・文元先生の熱い講義を聴きたい方
・数学の難問を巡るドラマを体感したい方
・数学を趣味で行っている方
・新しい世界を見たいという知的好奇心旺盛の方
・IUT(宇宙際タイヒミュラー)理論をいつか理解したいと思っている方
∞開催場所
WakaLabo新宿
アクセス>>
https://wakara.co.jp/access#shinjuku
第一期の写真はこちら
※第1期の報告ブログはこちら
⇒【開催報告】「フェルマーの最終定理の風景~360年間、未解決問題がもたらした多くのドラマを辿る~」
∞第一期受講生の声∞
「ひとつひとつの数学的項目が果てしなく広く深くすごいと思った。それぞれの連携が骨格だけでも覗くことができたので、とても楽しかった。数学に触れる良い時間でした。」
「フェルマーの最終定理が更に好きになれました!」
「6回を通して、とてもエキサイティングな時間を過ごさせていただきました。理解が追い付かない部分もありましたが、全体像はしっかりと把握できたように思います。細部と全体をどれだけの割合で講義するのか、そのバランスはとても難しいと思いますが、やはり『全体像が分かった』方が喜びが大きいように感じました。そしてその感動を味わわせていただき、ありがとうございました。」
「とても難しかった・・・けど”風景”を見ることはできたように思います。今後、風景を見るだけではなく、しっかり復習して、自分の足で歩いて散策してみたいと思います。とても楽しい半年間でした。」
「『風景』というタイトルの通り、様々面白い風景を見せてもらえて、楽しく学ぶことができました。」
「数学者のアイディアに圧巻です。なんでこんなアイディアが思いつくのか・・・(^^;)」
∞よくあるご質問∞
下記のロマンティック数学ゼミHPのページ下部のQAをご確認ください。
ロマンティック数学ゼミHP>>
◆お申し込みはこちら
※全回(1~8回)参加 12万円⇒全回申込リンク
∞企画運営∞
和から株式会社
渋谷(本社)・新橋・大阪にて社会人向けの数学個別指導教室「大人のための数学教室 和(なごみ)」や「大人のための統計教室和」を運営。数学が苦手な大人から 数学の業務・研究応用を 目的としているマーケター、経営者、大学教授まで月間400名(2016年3月現在)を超える社会人に対して必要な数学や統計学の授業を日々提供している。企業におけるデータセンス研修やデータ分析研修も実施。
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